VRChatの世界

射出!!

この世は地獄じゃ!!

そんなあなたにVRChat。今なら人の心増量キャンペーン実施中です。

そんなところで、21世紀の現世に生きるVRC民、あるいはその予備軍の皆さんごきげんよう。Najikoです。VRCを初めて半年くらい経ったので、盛大な自分語りがしたいな、と思い記事を書くことにしました。アホほど長くなりそうなので、今回はチュートリアル編ということにしてあとで書き足すか別記事にします。

VRChat。それはVRを介したSNS。わたくしがそれを知ることになったのは……まあ、いつか忘れましたが、去年職場の元エンジニアの同僚が、「VRHMD買っちゃったんですよ」と話してきました。自称キャバ嬢に匹敵する会話スキル(聞)を持つわたくしは、それがどんなにか魅力的な物かつぶさに聞くことにしました。すると、(彼は特段自慢をしたわけではないのですが)後日Oculus Questを持ってきてわたくしに体験させてくれました。

「え、すごい……すごくないですか??? そこにイスありますけど……」

そんなことを言った覚えがあります。ホーム画面が山中のコテージみたいなとこなんですね、Oculus Questは。本当にあったんですよ、椅子。ビートセイバーもやりました。難しくて全然できなかった。けれどいつかこれを買って自分で遊びたい、と思ったのであります。

あくる年、コロナ渦にあえぐ5月の頃。ついにわたくしはOculus Questを購入しました。何かゲームをやろう。そういえば、TwitterでVRChat(以下VRC)とかってのを見かけた気がする。自分で選んだアバターでVR世界を闊歩するなんて、面白そうじゃありませんか。いわゆるバ美肉です。しかもなんと無料!早速遊んでみることにしました。

初めの頃に撮った写真です。彼女はU10ちゃんというアバター。ゲームを始めた瞬間は無機質なチュートリアル部屋に放り込まれ、英語の案内(VRCは日本語をサポートしていません)を何となくよんで奥のポータルに入るとHome Worldに飛ばされます。その頃の写真は残念ながらありません。スクショの撮り方が分からなかったからです。まあ、そんなこんなしてるうちにこうして自撮りする方法もわかったのですが、このU10ちゃんの体を借り受けるのにそれほど時間はかかりませんでした。何故なら彼女はパブリックアバター。メニューにも表示される正真正銘の公式アバターの1種なのです。かわいいね。

それから、アバターのアップロードなども検討はしたのですが、ユーザーランクがVisitorのうちはアップできません、という情報を得て落胆。どうも、少し遊んでNew Userとして認められなければアップできないようです。その為に必要なことはワールドをめぐり、フレンドを増やし、プレイ時間を増やすこと。日本人コミュニティの場所もわからず英語で会話するスキルもない(そもそも家で声が出せない)わたくしが取った行動は……

人がいそうなワールドを巡っては外人に辻フレンド申請を投げる!

お前、人の心がないのか。増量キャンペーンとは……しかも当然ながらフレンドはロクに増えず、後に残るのはVisitorでうろつく不審なU10ちゃんユーザーとかなしい酔ひ(VR酔い)です。もう不要になつたUnityが白つぽく錆びてゐます。しかし、ある日そんな状況は終わりを迎えます。

Tutorial World……日本人が集う(外人もいる)このワールドは、初心者が迷い込むとどこからともなく熟練の光のVR戦士が(運よくいれば)現れて案内をしてくれる、VR世界における良心の園。このスクショに写っているのは大好きさん。Questでインし、声が出せない状況でロクに話もできないわたくしを快く案内してくれた恩人です。大好きさんに出会わなければ、わたくしはかなしい酔ひと孤独に負けてVRCを続けていなかったやもしれません。そんな大好きさんに案内の中で言われた言葉で、特に印象に残った言葉をここに記しておきます。

「現実の世界では人が集まってるところに行ってぼーっと立ってたら多分なんだこの人はって思われちゃうと思うんだけど、VRChatではNajikoさんみたいに無言で遊んでる人もいっぱいいるし、現実と違ってそういうところに近寄って話を聞いてるだけでも全然大丈夫だからね」

救済。この言葉は、わたくしに確かな救いをもたらしました。

他人は変えられない、と精神科医のエリック・バーンは言いました。わたくしはそれを信条に生きてきました。他人に期待することはできないし、同様に自分の月並みな言葉もまた他人を突き動かすことはない、と思っていました。けれど……これほどまでに心が救われる言葉があるでしょうか。思い出したら少しディスプレイが滲んできました。HMDの故障でしょうか……いえ、これは現実です。今の今まで右も左もわからず、うまく人と話も出来ず、どこともつかぬバタ臭いワールドを巡っては疲弊していた日々……その最中、この仮想世界に生きる標をわたくしに示してくれた上に無言勢として在るということを全面的に肯定してくださったことがどれだけ暖かいことであるか。本当に改めて感謝を伝えたいです。わたくしは、ここにいられるんだ……もう、ユーザーランクを上げるためだけに奇行を繰り返さなくてもいい。人の心の美しいかたちに触れた瞬間です。

こちらはその日にお見かけしたきーたんさん。最近はこのアバターの作者のmidoriさん作のアバターが集まる集会のスタッフなどをされています。このアバターはティグリなすちゃん。頭が赤色に改変されており、トマトのような印象を受けました。VR空間でこのリップルスターの住人の妖精のようなかわいらしい生き物を発見した時の衝撃はまさに筆舌に尽くしがたいものと言えます。ちょっと撫でさせてもらいもしました。自分の中の何かが壊れるのではないかと危惧したりもしましたが、今では……慣れって怖いね。今にして思えばこのアバターはQuest単体でログインしたユーザーにも見えるようにアップロードされていたわけですが、そう考えると何とも感慨深いものです。ありがとうございました。

その後、New Userに昇格。一人でTutorial Worldをうろついているときでしたが、ちょうど近くにいた人が目撃していたらしく拍手してくれました。ありがとう。心が洗われます。そんなこんなでついにVroidで作成したアバターを導入。「導入。」なんて書いてますがそんな3文字で終わらせたくないくらいにはとてつもない労力がかかりました。ええ。Vroidでのアバターの作成はまあまあ、使いやすいツールなのでそれほど難しくありません。服のテクスチャも、まあ、なんか書いてますが……こんなもんでしょう。しかし、Vroidで作成したアバターはVRM形式で出力されるのです。それをBlenderに取り込み……fbxで出力してハイ終了!

とでも思ったのか! なんたること。

blender上では、さまざまなプラグインを導入してボーンやシェイプキーの最適化、テクスチャのアトラス化などとても初心者がやるもんじゃないような多大な手間がかかりました。おかげでこのアバターはExcellent……つまり最軽量級なのですが。しかしまだ終わりではありません。さらにQuestに対応しようとすると、Quest用のVRC mobile toonlitというシェーダーが透過処理をできない為に目の周りが真っ黒になるなど、本当になんでわたくしはこんなことを……???と思わざるを得ない作業に何時間も費やす羽目になりました。マジで。それどころか、最初にアップロードした時はボーンの最適化すらうまくいっておらず、リアルで腕を伸ばしてるのにアバターの肘が曲がってる、なんて事態も。よくもまあここまでやったもんです。しかし、Vroidで作成したアバターでうろついていると「お、それVroidでしょ」などと言われることがあります。もちろん、決して悪い意味ではないのですが、周りにはプロ級のモデラーが魂を込めて作り上げた美しい肢体が闊歩しています。わたくしのセンスでは及びもつかないようなセンセーショナルな改変をされているアバターも盛りだくさんです。それを見ていると、せっかくなので何か購入したアバターも使ってみたくなりました。そんな時に出会ったのがロポリこん。さっきのなすちゃんと同じmidoriさん謹製のちっこい狐娘アバターです。試着用のアバターを使ってみましたが、これはかわいい……元来セクシーよりキュート派のわたくしとしては、両胸にバスケットボールをぶら下げている美女よりはこの世の全てのKawaiiを濃縮還元したかのようなこんちゃんの方に強く惹かれました。

買いました。本来は緑とオレンジのグラデーションが特徴の服を着ています。その淡い色合いが非常によく、無暗にビビッドカラーに変えたりするのは気が引けたので慎重に色を選んでできたのがこのこんちゃん。これもQuestでの撮影です。そう、ロポリこんはQuest対応モデルが同梱しており、簡単にPCとQuest両方に対応したアバターをアップロードすることが出来るのです。かわいいね。そしてこの色のこんちゃんをお披露目した時も見知らぬ人に「おお、いいグラデーションだなー」とほめてもらえました。なんだか、大人になって失ったものの端っこを掴んだような、そんな気分です。こんちゃんの体を借り、おめかしして、ほめられる。得難い素晴らしい体験がそこにはありました。そうして日々Tutorial Worldに入り浸っていたわたくしですが……そんな暮らしにも、再度転機が訪れます。続く。

カテゴリー: VRC

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