クリエイティビティの泉

 皆さんごきげんよう。マンスリーNajikoのお時間です。

アバターと仕掛け

 今日のテーマはアバターの変遷についてです。前回までの記事で大体の流れを書いたんですけど、アバターの改変には方向性というものがあります。とにかくオシャレがしたい、という人もいれば、面白いアバターが作りたい、という人もいるでしょう。わたくしの場合、多少は面白さを出していきたいなという思いがありました。単なる色改変こんちゃんから櫻歌ミコちゃんに似せたこんちゃんにシフトした時点からその方向性は決まっていたと言えます。

 ところが、当時publicで遊んでいたわたくしはアバターに様々な仕掛けが施されているのを目の当たりにすることになります。何やら、手から物を出したりできるようなのです。手に持った銃から弾を出す人もいました。ちょっといいなぁとは思いましたがそんなことしてるのは自分よりランクの高いユーザーばかりだったので、「あー、こんなことできるようにはならないんだろうなぁ……」とあきらめ気味でした。

やってみよう

 とはいえ、櫻歌ミコんちゃんの時点で既にアバターに小物(チョーカー)を追加することには成功しています。ならば、出し入れくらいは調べれば簡単にできるのでは?と思い、やってみることに。

できました。このこんちゃんはハンドサインであずきバーソードを出し入れするようになっています。この頃はAvatars2.0で、アニメーションオーバーライドでハンドサインと表情アニメーションを設定していました。そこのFistのアニメーションの中に、デフォルトで非表示になっているあずきバーソードを表示状態にするアニメーションを追加すればOKです。この基礎技術の習得で、改変のバリエーションは大幅に広がりました。ちなみに、このこんちゃんは風来のシレンの感じをモチーフにしています。

 ただ、大幅にといってもそんな急にはいきません。そこからさらにやったことがないことに手を出そうとするとかなりのエネルギーが要るものです。そんなとき、わたくしに刺激を与えた人物がこの方。

フレンドのみつき氏です。あまりいい写真がなかったのですが、このアバターには既に写っているだけで3つのギミックが搭載されています。まず第一に、ばらまかれた「えらい」の文字……少し遡って、わたくしが初めてみつき氏に会ったのは、さらに古いフレンドのティズさん経由でした。ある日ジャパンストリートにいるとき、ティズさんが「みつき」と呼ぶ人がいたのです。呼び捨てしてるし、リアルで知り合いなのかなぁ、と思っていたら案の定リアフレだったのですが、それはともかくみつき氏は最初に出会った時からマネーガンでゲーミングパーティパロットのカードをばらまく面白ギミックをアバターに搭載していました。わたくしが初見であきらめた「銃を撃つ」ギミックです。後にえらい集会に出るようになり、「えらい」の字をばらまくギミックに変わりました。更にそれだけでなく、みつき氏は次々と新しいギミックを披露してきます。この画像ではサングラスをかけていますが、なんとこのサングラスはハンドサインで脱着することが出来るのです。そして、何か棒を持っていますがこれは木魚を叩くギミックに使用するもので、木魚にはsit判定までついています。わたくしの幽霊こんちゃんも何度となく成仏させられそうになりました。

サングラスを外すギミックは、物の出し入れの応用で仕組みがすぐに分かったのでマネしました。こちらはオブジェクトのオンオフで行っていますが、Constraintを使うやり方もあると知るのはまだ先の話。ちなみに、先ほどの画像でみつき氏はゲーミングアウトラインシェーダーを使っていますが、わたくしはこのなすちゃんのように、そこで知ったゲーミングシェーダーの魅力に憑りつかれて今でも多用していますからその影響力たるやすさまじいものがあります。

みつき氏はモデリングにも堪能で、ティズさんに頼まれてコントローラーを作ってあげたりしていました。制作物を仕上げるスピードも速く、現在も凄まじいクリエイティビティを発揮しています。モデリングに関してはわたくしも手を出してはみたもののとてもみつき氏のようにはいきませんでした。それでも、VRChatであれもこれもできるんだ、という刺激はわたくしの改変に拍車をかけていきます。みつき氏も無言勢で、フリップに面白画像を出したりしてユニークな意思表示をしていたこともあり、無言勢のコミュニケーションのための有効な改変の仕方も学んだと言えます。

ちなみにみつき氏のBoothのページはこちら。

允喜屋 https://mitsuki-monooki.booth.pm/ #booth_pm

本人も使用している意外なものが販売されていたりします。

賢者と愚者と決闘者

 さらにわたくしに大きな衝撃を与えた催しがありました。それが魔術師集会です。魔術師集会には、アバターギミック開発の魁と言える技術者の頂点が集う勉強会です。そんなところにド素人同然の知識レベルで乗り込んだわたくし。

なんと自分以外の幽霊こんちゃんとも遭遇。世界は広いですね。

絵本から出入りするギミックを仕込んでいるkurokuroさん。アバターを使ったパフォーマンスをあちこちでされていますが、その歴史は長くVRChatのサービス開始当初からアバターを使ったギミックを研究されています。さすがにわたくしには絵本から出るギミックなどは到底再現不可能ですが……

シェーダーのマスク値を利用した窓枠芸の仕組みを集会で学び、自分のものとすることが出来ました。このギミックは様々なことに応用が利きそうではあるのですが、わたくしは窓枠で満足して他には流用していません。今でもこの頃の技術レベルで実装したギミックとしてはわたくしの中ではオーパーツだったな、と思います。この芸は今お出ししても好評なほどで、魔術師集会で得られたものの偉大さを感じます。仕組みはそれほど難しくはないのですが、見た目にこれほどのインパクトがあるギミックの実装に成功したことは自信につながりました。

その後はエモートスイッチでシュノーケルや浮き輪の脱着が出来る水着こんちゃんを作成したりと、着々と実装できるものを増やしていました。

さらにこの頃にはAvatars3.0も登場。まだ叩き台としてアップしたものですがキングこんちゃんは初の3.0アバターでした。そしてこの夏、わたくしの獲得したなけなしの改変技術の集大成となったのが……

遊戯王集会です。みつき氏や、この前に新しく知り合ったふじよしさんやあんにゅいさん、しろクラゲさんなど多くのフレンドが遊戯王集会を楽しみにしており、この時に向けて各々可能な限りの手間をかけてアバター改変を行いました。左端に写っているバナナがたくさん刺さったなすちゃんがわたくしが召喚しているインフェルニティなすドラゴンです。今見ると、自らモデリングして実装したフィッツジェラルドを召喚しているみつき氏や、こちらもモデリングしたアークナイトを召喚しデュエルディスクとDゲイザーまでこんちゃん用に自作したあんにゅいさんには遠く及ばない完成度ではありますが、この時はとにかく完成度の差などはどうでもよかったのです。自分がやりたいことを実現させて同じテーマでお祭りを楽めたことが、わたくしにとって最高の体験となりました。

ベクターと和解するあんにゅいさんのシャークこんちゃん。透過を使ったDゲイザーが光ります。

 それからは改変の勢いも少しずつ穏やかになってはいったものの、まだまだこんちゃんは増えていきます。一応この後しばらくはAvatars2.0でアバターをアップロードしていましたが……この先の話は長くなりそうなのでまた今度。

カテゴリー: VRC

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